当社の歴史

ティンゲルから世界へ

1955年、スウェーデンのヒレシュトルプにあるティンゲルで、4人の兄弟が鶏舎を改装した作業場で鋼材の溶接を始めました。彼らを取りまく産業世界は急速に変化しました。工場の自動化が進み、倉庫が大型化する中、生産性の高い作業と危険な作業との境界線はますます曖昧になっていきました。今日のTroaxのあり方は彼らがその課題に打ち出した、答えそのものです。 それから70年が経った今、世界中の15,000社を超えるお客様から信頼され、人、資産、プロセスを守る安全ソリューションのパートナーとして選ばれています。その信頼により、Troaxは世界トップクラスの産業安全企業へと成長し、40カ国以上に拠点を構え、主要な市場すべてにおいて現地の専門知識を活かした事業を展開しています。

私たちの、安全への挑戦の原点

1955年~1964年。鉄鋼、構造、そして創業の理念

Troaxは、エリック、フォルケ、ヘルゲ、スヴェンのアクセルソン兄弟によって設立されました。彼らは実家の農場近くの鶏舎を改装した場所で、鉄鋼の加工を始めました。当初、同社は「Bolaget Axo Järn och Metall」という名称で知られており、鉄鋼の職人技と実用的な製品の製造に注力していました。

初期の製品には手押し車、収納保管システム、地下室や屋根裏部屋用のメッシュ仕切りなど、日常的な金属製品が含まれていました。これらの初期の仕切りには、後に産業安全の核心となる基本理念が盛り込まれていました。それは、「分離」「アクセス」「秩序」を活用し、設計によってリスクを管理するという考え方です。

Troaxの誕生

1965年。新たな社名と次章

1965年、ラース・トロエドソンはアクセルソン兄弟と提携し、より販売に特化した新会社を設立しました。新しい社名「Troax」は、トロエドソンの「Tro」とアクセルソンの「Ax」を組み合わせたものです。この一歩は地域密着型の職人技からより組織化され拡張性のある体制への移行を象徴するものであり、後に世界をリードする労働安全事業へと発展する基盤を築きました。社名は、その歩みの各段階を反映していました:

• 1955年:Axo Järn och Metall
• 1964年:Axo Metall AB
• 1965年:Troax Försäljnings AB
• 1983年:Troax Axo AB
• 1997年:Gunnebo Troax AB
• 2011年:Troax AB
• 2015年:Troax AB および Troax Group AB

成長と事業領域の拡大

1970年代~1980年代。倉庫および大規模施設への進出

1970年代初頭、Troaxはスウェーデンを越えて周辺国市場へと事業を拡大しました。同時に倉庫やガレージといった領域にも進出を果たし、空間を体系化し管理性を向上させるために設計された、新たなパーティショニングシステムを導入しました。この時期Troaxは、レイアウトや物理的な区画設定が安全性、効率性、および業務の流れにどのように影響を与えるかについて理解を深めました。

組織の成長に伴い、より明確な体制の必要性が明らかになりました。1983年、Troaxは生産部門と販売部門を統合して「Troax Axo」を設立し、開発と納品の連携を強化しました。その後まもなく、「Gnosjö Börsen AB」がTroax ABを買収し、さらなる専門化を後押しするとともに、長期的な国際的成長に向けた体制を整えました。

自動化がもたらした変革

1990年代。労働安全が脚光を浴びる

1990年代、特に製造業や自動車産業の分野において、産業の自動化が急速に加速しました。機械の高速化と複雑化が進むにつれ、安全要件もそれに伴って進化していきました。Troaxはこれに対応し、機械の防護と労働安全の革新に一層注力するようになりました。新たな取り組みは単なるパーティショニングや保管スペースの作成に留まりません。安全対策を後付けではなく、あらかじめ設備システムの要素として組み込んでおく必要がある高度な分野へと事業領域を拡大しました。業界の新たな基準を打ち立てるモジュラーシステムの開発と試験能力の構築に向けて、ヒレシュトルプの拠点で取り組みを開始しました。

セキュリティグループの一員

1994年~2010年。Gunnebo Troaxとして事業を展開

1994年から2010年にかけて、Troaxはセキュリティおよび安全ソリューションの世界的なプロバイダーであるGunneboグループの一員でした。この期間中、同社はGunnebo Troax ABという名称で事業を展開していました。2010年、Gunneboは戦略的転換の一環としてTroaxを売却し、Troaxは独自の名称で事業を再開するとともに、新たな産業用安全システムの構築に注力し、独立した企業として歩み始めました。

独自の道で新たな段階へ

2015年。ナスダック・ストックホルムに上場

2015年、Troaxはナスダック・ストックホルムに上場しました。この時点で同社は労働安全および区画保護分野におけるグローバルリーダーとしての地位を確立していました。この上場により長期的なガバナンスと投資能力が強化されるとともに、拡張性が高く信頼性の高い安全ソリューションへの注目がさらに強まりました。

グローバル展開

2016年~2025年。確立された手法を世界へ展開

ナスダック上場後、Troaxは能力重視の買収と投資を通じて成長し、EMEA、APAC、南北アメリカ全域において専門知識、技術、地域での存在感を強化しました。コアとなる経営戦略は事業を多角化してリソースを分散するのではなく、同様の安全上の課題が存在する地域へ拡大し、明確に定義された業務手法を基盤として事業を展開するというものです。その結果より強力で、より広範かつ深く根付いたグローバルな事業運営が築き上げられました。

現在、Troaxは世界中で事業を展開しています。複数の大陸に生産拠点を構え40カ国以上に現地チームを配置することで、お客様がどこで事業を展開していても、すべてのお客様に一貫した基準、体制、信頼性を提供しています。

2025年以降。包括的な安全パートナー企業へ

「安全の実現」は常に原点であり、「ハイパフォーマンス」は常に目指すべき目標でした。2025年以降、Troaxは中核となる機械防護、パーティション、保管ソリューションに加え、ポリマー製バリア、警告・検知システム、コンサルティングサービスなどの新製品・サービス群を統合し、ひとつのソリューションとして結びつける試みをスタートさせています。これは方向転換ではありません。1955年以来、時代に即した実践的な安全対策を追い続ける、当社の姿そのものです。

「保護」から「パフォーマンス」へ。そして今、安全のその先へ

何十年にもわたり、私たちの目的は一貫して変わりません。それは人、資産、プロセスを危険から守りつつ、業務が安全かつ円滑に、そして最高の状態で遂行されるための環境を整えることです。高度で細やかな設計が施された「安全設備」は、単なる「事故予防」の域を超えます。適切な安全対策は信頼と効率化をもたらし、日々の業務のあり方に深く影響します。つまり「安全」とは、パフォーマンスと深く繋がっており、事業運営の基盤なのです。